私は、以前、お金に困っていた友達に300万円を貸しました。しかし、友達は、いつまで経ってもお金を返してくれません。私は、裁判を起こしたいのですが、裁判というのはどのように進められるのでしょうか?
民事裁判の始まりから終わりまでについて簡単に説明します。
まずは、裁判所に「訴状」を提出することによって裁判が始まります。訴状が提出されると、裁判所は裁判を行う日程を決めて、訴状の写しと、裁判の日程の通知を被告に送付します。
この裁判所からの郵便で、被告は初めて訴えられたことを知ります。そこで、被告は、決められた期限までに、訴訟に記載してあることに対する言い分を記載した「答弁書」という書面を作成、裁判所に提出します。
それからは、何度か裁判の期日を経て、双方の言い分を書面で出し合います。それと同時に、自分の言い分が正しいことを証明するための証拠も提出します。
双方の言い分も証拠も出し尽くした段階で、裁判は終結し、裁判官が「判決」を下します。原告であるあなたの言い分が正しいという判断になれば「被告は、原告に対し、金300万円を支払え。」という内容に、被告が正しいという判断になれば「原告の請求を棄却する。」という内容の判決になります。
民事裁判の流れは以上になります。
ですが、あなたが民事裁判で勝訴したとしてもその友人からすぐにお金を返してもらえるとは限りません。判決が出てもなお、その友達がお金を返してくれないのであれば、強制執行をする必要があるからです。
裁判は専門的な知識と技術が必要ですから、一度弁護士に相談されることをお勧めします。